アトリエまーりーから届いた「伊勢奥津宿ののれん地図」

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めっさ伊勢奥津に行きたくなる「のれん地図」が昨日届いた。ステキな絵てぬぐいだし、これからの林業にはこういった感性が絶対に必要になると思うので、ぜひとも手に取って欲しいという話。

Atelierまーりー
「奥津宿の昔の様子はどんなだったんだろう?」 三重の林産系大学生のまーりーの想いから絵地図作りが始まりました。 かつて伊勢本街道の宿場町として、 昭和初期には林業の町として栄えた津市美杉町奥津宿。 そこに住む人々との対話からまーりーが受け取ったメッセージを 絵地図で表します。

伊勢奥津と聞いて、私はすぐに映画「WOOD JOB」を思い浮かべた。同映画の舞台となったのが三重県美杉町で、伊勢奥津といわれる地域なのだ。そして、伊勢奥津はお伊勢参りの宿場町として栄えた地域であり、昭和初期には美杉材としてスギ、ヒノキの集荷地としても賑わった。だが林業の衰退とともに伊勢奥津はその賑わいを失っていった。ただその進退は典型的な山村とはどうやらレベルが違うようだ。

それがわかる施設がJR名松線の終点である伊勢奥津駅前にある。そこには映画館跡があった。映画館があったというのだ。都会にあるのはわかるが、森林率約6割の山村に映画館があったとは到底信じられなかった。裏を返せば林業でそれだけ儲かり、人が集まった地域なのだ。この他にも百貨店があったらしい。

そういった様子はじめ、奥津の施設や神社、自然などを一枚にまとめたのがこの「伊勢奥津宿ののれん地図」だというのだ。「どうやってつくったのか?」聞いてみると地元住民に聞き取りを行ってつくったようだ。だからまーりーさん(のれん地図の作者)のステキだと思う奥津の風景や施設、歴史がのれん地図に散りばめられている。

で、この制作過程が私の推しポイントなのだ。それは、私が尊敬している理由だし、好きなワケでもある。

まーりーさんは地元住民にヒアリングを行ったと言う。それで忘れちゃいけないのは、美杉町は山村で、高齢化社会だということ。で、内容から察するに、おじいちゃん、おばあちゃんを中心にヒアリングしているのだと思う(勘違いしていたらごめんなさい)。世代間を超えたヒアリングは、常識や言葉が異なっていることがほとんどでヒアリングに慣れるまでかなり体力を使う。わたしが大学2年のときに行なっていたフィールドワークで経験した。それで聞いて文字にするだけにするにも大変なのに、それを絵にしてのれんをつくるのは、ちょっと想像ができない。すなおに尊敬します。(ちなみにまーりーさんは三重大生らしいです)

――なんでわたしがこれからの林業に絶対に必要になる感性だと思うかというと。先人から地域林業の歴史を、カタチを変えてしっかり若手が継承しているから、それも本や冊子、記事にまとめるのではなく、手ぬぐいという日用品で表しているから。

最近、取材して思うのは「歴史は強い」もっというと、積み上げてきた歴史が強い。歴史はデータの集合体だし、他者との違いにもなる。データはノウハウの蓄積だし、林業家であるなら安定的な森林づくり、高品質材の生産だし、製材所なら確かな木取りだし、銘木業者、材木業者であれば木材の品質管理だろう。そして、その時代に合わせた技術が必要になる。木こりならば、立木を伐採するのにヨキを使わずにチェンソーを使うように新しい技術うまく使う必要がある。きっと今後も新しい技術をうまくつかいながらノウハウを蓄積していくだろう。

そして歴史の強さはもうひとつの側面が今後重要になるのは間違いない。

なんだかんだいって商品にはオリジナル性が求められる。完全な下位互換など生きていくのが困難なのは間違いない。歴史をしっかり掘り起こせばオリジナル性につながると、私は考えている。

私だけのオリジナルアイデアを考えついたとしても、たぶんそのアイデアはどこかでだれかが試している。もちろん、天才と言われるような非凡すぎる人は除くが、それでもアイデアだけなら他者との違いにつながるのは結構難しそうだなぁと思っている。これは職業柄なのかもしれないが、ゼロイチのアイデアって結構似たような話を聞くのが多い。で、興味がでるのはファーストペンギンのみの人だけ。でもこれって私に限ったわけではなくて、誰しも思うはず。

だからアイデアでオリジナル性を出すのはちょっと難しそう。

だけど歴史なら違う。だって過去って似ているものは多いけど、細部までこだわるとオリジナル性につながる。それもそのはずで同じ事象というのは基本的にはない。昔の人は「神は細部に宿る」といった。今回の「のれん地図」はその描き方がステキなのだ。まーりーさんの「のれん地図」の制作時のワクワク感が伝わってくる。

最後に日用品で表現したところだ。ここはちょっと嫉妬する。歴史を伝え方で真っ先に思いつくのが文書に残すことだ。ただその場合は興味ある人にしか歴史を伝えられない。それを手ぬぐいという日用品であれば、登山のときや作業時、入浴時など様々なシーンで目に入れて伝わる可能性が高くなる。やっぱり伝えてなんぼだなと思ってしまう。

だから財布に少し余裕があって、興味ある人はポチって見てほしいな。

Atelierまーりー
「奥津宿の昔の様子はどんなだったんだろう?」 三重の林産系大学生のまーりーの想いから絵地図作りが始まりました。 かつて伊勢本街道の宿場町として、 昭和初期には林業の町として栄えた津市美杉町奥津宿。 そこに住む人々との対話からまーりーが受け取ったメッセージを 絵地図で表します。

まぁ何はともあれ、まーりーさんのお話を聞いてみたくなるし、「モリコン!?」とかで開催するのもありかな?

それよりも伊勢奥津に足を運びたくなる手ぬぐいでした。

読んでくださりありがとうございました。

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